ニュース全ニュース

映画『大宮エリー ドキュメンタリー 〜私が絵を描くわけ~』舞台挨拶

2016年10月16日(日) レポート

映画祭4日目は元・立誠小学校での立誠シネマプロジェクト『大宮エリー ドキュメンタリー 〜私が絵を描くわけ~』にて舞台挨拶が行われました。
作家、脚本家、映画監督、演出家など多才な活躍で注目されている大宮エリーさんと、本作の制作を担当したテレビマンユニオンの渡辺さんが登壇しました。

同作品は、2016年5月から9月にかけて青森県の十和田市現代美術館で開催された「シンシアリー・ユアーズ -親愛なるあなたの大宮エリーより」展が舞台。
作家・演出家・デザイナーなど様々なジャンルで活躍する彼女にとって“絵を描くこと”とはどういうことなのかを探ったドキュメンタリーです。

上映後に登場した大宮さんは「ほぼ全編酔っぱらっていて、撮影されたことを覚えていなかった。皆さん観てどうでしたか?」と観客に語りかけていました。
本人は絵を描く理由を撮影時にたくさん語っていたものの、編集で一言程度に集約されていたそうで「大宮エリーがなぜ絵が描きたかったかがわからなくて終わっちゃったんじゃない? わからなくてもいいから文句じゃないけれど、わからなかったよね?(笑」と、会場は半ば反省会のような雰囲気に。
渡辺さんはやや困惑しながらも「描き続けている限り、はっきりと答えは出せないんじゃないかな。ただ2016年の夏に大宮エリーがなぜ書いたか、という証言にはなったと思う」と制作サイドの見解をコメント。

また本編の冒頭で行ったライブペインティングについては「自分の中で初めて失敗した絵」と告白。
大勢の記者が見つめる中での制作は気が散ってしまったこと。気を紛らわすためのお酒だったのが結果的にお酒にのまれてしまい、前後不覚になってしまったこと。でも制作した後時間をつくり、もう一度やり直した作品を十和田市現代美術館副館長の児島副館長に褒めてもらったことを嬉しそうに語っていました。

そして“絵を描くこと”については「言葉がないものでしか伝わらないもの、言葉にならないものを伝えるのは絵しかないと思っています。まだ予定ですが2017年4月に福井県の美術館でやることが決まっているので、絵から何かを感じたいと思ってくれた人がいたら、ぜひ来てください」とアピール。
最後に「今日の上映は私と一緒に観たってことですよ。自宅で観ていた感覚。こんなチャンスはそうそうないですからね、皆さんはほとんどスタッフってこと。貴重な時間を割いていただきましてありがとうございました。またどこかでお会いしましょう」と締めくくりました。

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア