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京都国際映画祭2016『アート企画』藤井大丸会場がスタート! 10/1には人気イラストレーターChocomooによる正面入り口へのアートワークを、10/2にはシャンプーハット・こいでによるライブペイントを開催!

2016年10月4日(火) レポート

「京都国際映画祭」は、過去2回にわたり、京都の皆様と数々の連携企画を行ってきました。3回目を迎える今年も、藤井大丸を会場としたアート企画が10月1日(土)から先行してスタートします。

今年の藤井大丸会場のコンセプトは『トレンド・スキャン』。京都のトレンド発信地として人気を博す藤井大丸にて、よしもとが誇るトレンド芸人や、ファッション界ともクロスオーバーするアーティストによる複数のアート企画が館内を彩ります。

イラストレーターとして数々のアーティストやブランドとコラボレーションするなど、幅広いシーンで活躍中の「Chocomoo」や、「レイザーラモン・RG」の大量のスニーカー写真で溢れるインスタグラムから厳選された写真の展示、そして、個性的な画風で知られ、自らも個展を開催する「シャンプーハット・こいで」による展示企画を実施。また、10月1日(土)「Chocomoo」、2日(日)「シャンプーハット・こいで」が、ライブペイントを行いました。

「京都国際映画祭2016」アート企画の先陣を切って、10月1日(土)18:00から藤井大丸・正面玄関にて、人気イラストレーターのChocomooによるアートワーク『エントランス・マジック』が実施されました。

数々のミュージシャンやブラントなどと幅広くコラボするChocomooのアートをライブで観ることができるという事で、アートワーク実施前から藤井大丸の正面玄関前にはChocomooの登場を待つファンによって既に人だかりが出来ていました。

時刻が18:00になり正面玄関前に登場したChocomoo、用意されていた脚立に登り、正面玄関のウィンドーに白いポスターマーカーで早速落書きを施していきます。まずは京都らしく着物を召した女性の絵から描き始めますが、奇抜な髪形にサングラスというChocomooらしさもしっかりと入れ込んでいます。その後も、京都らしいモチーフとChocomooの世界観を絶妙に融合させた絵を驚くべき速さでどんどん描いていき、藤井大丸の巨大なエントランスウィンドーはあっという間にポップな絵で埋め尽くされていきました。

予定よりも大幅に早く、閉店と同時の20:00にウィンドー全体にまたがる大作が完成し、多くのファンや通行人たちも次々にカメラのシャッターを押していました。完成した作品は、映画祭最終日の10月16日(日)まで、藤井大丸の正面玄関にてご覧いただくことができます。

また10月2日(日)12:30から、3階エレベーター前にてシャンプーハットこいでによるライブペイントが行われました。

畳一畳くらいの大さがあるキャンパスに向かったこいで。多くのお客様に見守られる中、まず描いたのが犬の絵でした。それから続々と人物を描いていきます。一つの絵ができあがると「できましたー!」とお客様にご報告。その都度、シャッター音が響き渡っていました。真剣な表情で描いてゆきます。時折振り返っては笑顔を見せ、「こいちゃん、こっち向いて」というリクエストにも応じています。そして約25分で完成しました。

テーマは「家族」。小鳥と犬も含め、10人の家族を描きました。本来ならば一人当たり5分かけようと思っていたこいで、「思いのほか、早くできました。一人当たり2分半でしたね」と笑います。少し時間が余ったので、急きょ似顔絵コーナーも始まりました。まるさんという女の子と、まさゆきさんという男性がモデルに選ばれ、前へ。こいでの描く似顔絵は、お顔は似ているのですがどこか必ずデフォルメされており、「できました!」とキャンパスをお客様の方に向けるたびに、思いもよらないアレンジにどっと笑いが起こっていました。

ライブペイントを終えたこいでに感想を聞きました。大勢のお客様の前でライブペイントをしたのは初めてでした。「すごく楽しくやらえてもらいました。久しぶりにあとちょっと描きたいなと思いました。お客様の前で似顔絵を描いたことはあるんですけど、真っ白なキャンパスに向かって大勢のお客様の前で描いたのは初めて、めっちゃ恥ずかしかったです。最初から見られるというのは、言うたら完全に服を着る前、ブリーフから靴下履く瞬間を見られるような感覚でした」。出来栄えは、「完全に予定どおりというか、何となくで考えていたものなので、なんとか描けたなという感じでした」と満足げな様子。

テーマを「家族」にした理由を尋ねると「会場が藤井大丸さんということで、いろんな人を描きたいというところで。(おか)けんた兄さんと"たまには女性を描いてみるか"って話していたので、女性も描けて、いろいろ描けるので。あと、めちゃくちゃ変な絵にならないように、テーマだけしっかりしというかと思いました」。

めちゃくちゃ変な絵にならないようにという気遣いを尋ねると「一応僕も人の親なんで、最前列に小さい子がいたので、子どもに"ママ、あれ何描いてんの?"っていう質問をさせないようにしなあかんなっていう思いはありました」と暴走を抑えたそうですが、もし小さい子が会場にいなければ「完全に下半身は何もつけずに...。全員大人やったら。藤井大丸さんさえよければですが(笑)」。

ただ、今後も藤井大丸さんとよしもとのコラボ企画が続くのでは?という考えから「僕のせいでコラボ企画が終わるとなったら、まだアーティスト芸人の後輩もいっぱいいるので...」と後進への気遣いも見せていました。

このライブペイントで描いたキャラは犬と鳥を含めて10体。この数も想定していたのかと聞くと「これは決めてなかったんです。何人描くか分からなくて、最初に描いた犬のサイズで決まったんです。めっちゃ描こうと思ったら、犬を結構でかく描いてしまったので、あの丸の大きさで決まりました。あれ、もっと大きく描いてたら4人しか描けなかったと思いますし、お椀ぐらいの丸の大きさにしてたら50人ぐらい描かなあかんから、まだ描いていたでしょうね」。

いつもほとんど下書きをしないというこいで。「下書きするときは、最初から5人描いてくれと言われたときに、一人目をめちゃでかく描いてしまうから、何となく丸を5個描くとか、そのくらいです」と、いつもぶっつけ本番で描いているそうです。今後描きたいテーマは「まさに藤井大丸。"藤井大丸さん"という架空の人間でもいいかな」と意欲をみせました。

「京都国際映画祭2016」でアーティストとして参加することについては「ありがたい話ですよね。ただ、アーティストと言ってもらえるのは、ありがたい反面恥ずかしいというか。やっぱり世の中にはものずごいアーティストがいるので。ただ、僕たちは絵のうまさではなく、1ネタで描くということの方のアーティストだと思いますが、一生懸命描くということに関しては、考える方も描く方もしっかり考えないといけないと思います」と心境を語りました。

お客様には絵を見て笑ってもらえるのが嬉しいとこいで。「今日のライブペイントのお客様はベストでした。がやがやもせず、めっちゃ小さい声で感想を言う感じがよかったです。家族っていうテーマを発表する前に横の方のお客さんが"テーマ、家族ちゃうん?"って小さい声で言ってて、すごいなって思いました。あれを見て家族って分かります? すごい人おるなって思いました」。

このライブペイントで描いた「家族」は藤井大丸の3Fエレベーターホール前に設置してあります。また、4Fから6Fまで、『歌ネタ王決定戦2016』決勝戦で見せたネタ「許せない犬」の原画も飾られています。こちらは4Fから順に、物語を追っていただけると楽しめます。期間は10月16日(日)まで。お近くにお越しの際はぜひ、お楽しみください!

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藤井大丸で展示されるアート作品の詳細はこちら

http://2016.kiff.kyoto.jp/art/art_fd.php

 

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