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あの名作を劇場で! 喜劇王・チャップリンの8作品&初公開のNGフィルムを一挙に上映!!

2016年10月13日(木) レポート

世界的喜劇王、チャールズ・チャップリン。京都映画祭2016では、たくさんの作品のなかから厳選した名作8作品が上映されます。
オープニング日となった10月13日(木)には、よしもと祇園花月で1931年の作品「街の灯」を上映。
舞台挨拶には、脚本家で日本チャップリン協会会長でもある大野裕之氏が登場。貴重な話を聞くことができました。

MCは清水圭。
慣れない着物を着ていて緊張気味と話し、早速、大野氏を呼び込みます。続いて、よしもとイチのチャップリン通ということで、落語家の桂ちきんがチャップリンさながらの格好で登場。
「なにわのチャップリン」と自己紹介します。

まずは、日本チャップリン協会が11年ほど前にチャップリンの娘さんといっしょに作られたことを話す大野氏。
自身がチャップリンにハマったきっかけは、小学校5年生のころテレビで「独裁者」を見て以来とのこと。

ちきんは、大野氏のことを「漫才でいうと、いとこい先生のような方」と熱弁。憧れだったと熱っぽく語ります。

それを聞いた清水は、楽屋での大野氏と自分との扱いの違いを暴露します。

さらに、大野氏はすぐあとに上映される「街の灯」についても解説。
製作期間が700日以上。そのうちカメラを回したのは170日で、それ以外の日チャップリンはみんなを待たせたままアイデァを練っていたんだそう。
そして15日(土)には、西本願寺でNGフィルム集を上映することも告知。
チャップリンは同じことを何テイクも繰り返しいくうちに、ストーリーやテーマに関係ないことはどんどん削ぎ落としていく、だから今見てもおもしろいと絶賛します。

それからも仁鶴師匠がチャップリン好きで家まで行ってサインをもらったというレアなネタや来年公開の映画に出ているチャップリンの孫がしっかりと芸を受け継いでいるという話、チャプリンの家が今は博物館になっていて蝋人形がいっぱいあること、チャップリン幼少のころのエピソードなど、ファンにはたまらないトークがたっぷり展開されました。

大野氏は最後に、街の灯が作られた1931年には、映画はトーキーになっていたものの、パントマイムにこだわって作ったこと、さらにチャップリン自身が作曲している美しい音楽もあり、笑えて泣ける素晴らしい作品であることなどをアピール。
ちきんも一番好きな映画とのことで、ボクシングのシーンは何度見ても面白い、ぜひ最後までごらんくださいね!と話し、舞台挨拶は終了しました。

映画祭期間中は、ほかにもチャップリンの名作を鑑賞するチャンス。
10月14日(金)は、よしもと祇園花月で「モダン・タイムス」、「サーカス」、「黄金狂時代」の3作品、西本願寺・安穏殿では「ライムライト」を上映。
10月15日(土)は、よしもと祇園花月で「独裁者」、西本願寺・安穏殿で「キッド」、10月16日(日)は、西本願寺・安穏殿で「巴里の女性」が、それぞれ上映されます。
劇場のスクリーンでチャップリンの代表作を楽しめるこの機会、絶対に見逃せません!

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