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京都で勃発! 人気芸人による「ガチうま&ガチへた」絵でバトル!!

2016年7月23日(土) レポート

7月15日(金)から美術館「えき」KYOTOで行われているのが「どやさ!よしもと美術館」。数多くの芸人が手がけた、絵やイラストなどを始めとする様々なジャンルのアート作品が見られる展覧会です。7月23日(土)には、開催を記念したイベント「絵でバトル!! ガチうま芸人とガチへた芸人〜ここで描くから勝手にみにきてやぁ〜」が開かれました。

バトル会場は、京都駅ビル室町小路広場。夏休み中の土曜日夕方とあって、多くの見物客が集まっています。「ど〜も〜、ようこそお越しくださいました〜!」というゴエの声からイベントがスタート。会場は大きな拍手に包まれます。
ガチうま芸人は赤いベレー、ガチへた芸人は黄色いベレーを被っての登場。こいでは着ているTシャツも自作とのことで、グッズ売り場で販売していることも告知。「このTシャツ、ゲットした人?」というゴエの問いかけに答える観客はおらず、「売上ゼロ」というツッコミが。

続いて紹介された見取り図・リリーは、とある免許を持っているとのこと。それはなんと美術の教員免許。「これは期待できそうです」とゴエがアオリます。リリーも自作のTシャツを着ていましたが、こちらは買った人が会場にいて「あとでキスしてあげる」とリリーが興奮気味にコメントしていました。

ガチへた芸人の宇治原は、まず「ガチへた」としか書かれていないTシャツがひどいとグチ。自分は死んでから評価されるタイプの絵だと自画自賛です。次は松本。早速持ちネタ、あるある探検隊で喝采を浴びます。自分では絵に自信があると答える松本。ガチへたの2人の健闘が期待されます。

まずは最初のお題「即興でキャラをガチ描き!」。制限時間30秒でキャラを書き上げる戦いです。テーマは「くまモン」。ステージ横の大型モニターには、真剣な表情で絵を描くメンバーの姿が映し出されます。

発表はまずリリーから。期待されていましたが、かなり微妙な出来。続いてこいで。らしさ満点のイラストですが、「全く違います」とゴエが酷評。ガチうま2人のまさかの仕上がりに会場は笑いに包まれます。

逆にガチへた芸人は千載一遇のチャンス。松本の作品を見たゴエは「気持ちはわかる」というものの、こちらも本物とはかなり遠い印象です。ラストは宇治原。キャラを描くのは記憶力が重要!と力説しますが、描いたイラストはかなりひどいもの。胸に「くまもん」と書いてあるのがズルいとツッコまれます。この戦いは、全員のイラストを並べて、観客の拍手で一番を決めることに。微妙な結果ながら、なんと松本が一番大きな拍手を集めました。「低レベルな争いになりました」と嘆き節のゴエ。すかさず次の戦いに進みます。

続いてのお題は「筆ペンでガチ描き!」。テーマは「京都タワーと私」。制限時間は2分。すぐそこにある京都タワーはステージから見えない位置のため、カンニングはできません。筆ペンならではの画風が出れば、というゴエの声を聞きながら、筆を走らせるメンバーたち。

まずはリリーから発表。「自分が京都タワーを見ている」という構図の絵はさすがのひと言。「急にすごいやん」「うまいな〜」とメンバーも絶賛、会場からも思わず拍手が起こります。続いてこいで。またまた個性あふれるイラストに会場からは笑いが。「京都タワーを受け止めました」とこいで。素敵ですよねと自画自賛です。

宇治原は「(松本も含めて)我々は京都出身なので有利」と豪語。まずは松本の絵から。かわいらしいタッチでなかなかの出来に、会場からは驚きの声が上がります。ラストは宇治原。画力がないため、自分の思っていたのと違うものになったとのこと。両チームの代表として松本とリリー、心を打たれたのはどっち? というゴエの声に、たくさんの拍手をもらったのはリリー。ということで、この対決はガチうまチームが勝利を収めました。

3つめのお題は「絵の具でイラストをガチ描き!」。制限時間2分で、テーマは「京都市動物園にいる浅越ゴエ」。モデルがここにいるから書きやすいでしょ、とゴエ。早速、準備を始めるガチうまの2人に対し、ガチへたチームはどうしていいかわからない様子。「まじでわからへん」と宇治原も泣き言を漏らします。「(こっちのチームは)絶対間に合わない」という宇治原の抗議で、ガチへたの2人は先にスタート。少し遅れてガチうまチームも描き始めます。時間オーバーしても書き続ける4人。「あとどれだけ時間がほしい」というゴエの問いかけに「12分」と宇治原。会場は笑いに包まれます。

かなり手こずった4人ですが、なんとか作品が完成したよう。最初に見せるのはこいで。「京都にいる浅越動物園」というテーマで描いてしまったとのことですが、「でもうまいね」とゴエは呆れつつもホメます。次はリリー。「オリの中に入った久馬さんを見てるゴエ」を描き、メンバーは大ウケです。続いてガチへたの2人。まずは松本。象とゴエを描いたというその絵は、ゴエの日焼けぶりと髪型が印象的。それを見て「これはひどい」と言い放った宇治原の絵は、ゴエが「怖い...」とつぶやく出来栄え。松本と同じく象を描いたと主張する宇治原に、メンバーが一斉にツッコミます。

続いては「クレヨンでお客様をガチ描き!」。観客からモデルを選び、クレヨンでガチ描きするこのコーナー。モデルになりたいと挙手した人の中から、19歳の女性と小学5年生の男の子の2人が選ばれました。どんなポーズがいいかを考え始めるメンバーたちですが、ゴエから「似顔絵です!」と釘を刺されます。宇治原が描いている女性に好きな芸能人を聞くと、まさかの宇治原の相方「菅ちゃん」という答え。思い切りコケる宇治原に会場から笑いが起こります。

作品の発表はこいでから。微妙な仕上がりに客席からは笑いと拍手が起こります。松本の作品もなかなかの仕上がり。次は宇治原。全く表情のない顔ですが、その理由を聞かれると「菅ちゃんが来てないから」とひとボケ。さらに宇治原は「始まって20秒でクレヨンを置いた」とリリーに暴露されていました。リリーの絵は思わず拍手が起こる出来栄え。「うまいな〜」とメンバーも絶賛です。本人の顔の前にイラストをかぶせるこいでに客席が爆笑するひと幕も。協力してくれたモデルの2人には、描かれた似顔絵と「どやさ!よしもと美術館」のペア招待券がプレゼントされました。

いよいよ最後のコーナー、「4人合作でガチ描き!」です。全員で協力して「京都鉄道博物館に来たヒーロー」を描くことに。画材は何を使ってもOKということで、4人で作品に向かいます。まずはこいでが何かを描き、それに続くリリー。ガチへたの2人の何もしようとしない様子に会場からは笑いが起こります。

ここで京都国際映画祭アートプランナーのおかけんた、「どやさ!よしもと美術館」応援団長の今くるよが登場。「どやさ〜!」の声に会場が盛り上がります。くるよは「みんなめちゃめちゃ上手やんかいさ」と今日のメンバーを絶賛。レイザーラモンHGのイラストが描かれたTシャツを着たけんたは「どやさ!よしもと美術館」の内容について説明し、美術館に出展しているシークレット芸人のヒントも語りました。

さらに、くるよの豪快なボケにけんたがコケるなど、ステージ上が盛り上がるなか、4人の共同作品が完成。作品についての各自のコメントに、客席も大いに盛り上がり、イベントは幕を降ろしました。

今回描かれた作品は「ガチうまガチへた絵画展〜イベントで描いた「絵」をみにきてやぁ〜」として、京都駅ビル2階インフォメーション前イベントスペースで展示されます。期間は7月26日(火)〜31日(日)、午前10時から午後8時。名作&迷作ぞろいのこの絵画展は一見の価値ありです。さらに、「どやさ!よしもと美術館」は8月7日(日)まで、まだまだ絶賛開催中。芸人たちの隠れた才能を発見できるこの展覧会も必見です!

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