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芸人らが「師匠の本当の想いを初めて知ることができた」と感激! ドキュメンタリー『ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや』舞台挨拶

2016年10月15日(土) レポート

10月15日(土)、TOHOシネマズ二条でドキュメンタリー『ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや』が上映され、舞台挨拶に板尾創路、ペナルティ、品川祐、とにかく明るい安村、ジャングルポケットの太田博久、おたけが登壇しました。

劇中でインタビュアーを務めた木村祐一が司会進行を担当。
「まず、観た印象をひと言ずついただきましょうか。どうでしたか?」と尋ねたところ、ジャングルポケットは、トリオということでパンサーが気になったようで感想を。
おたけと太田は「管さんはあの時、ちょうど悩んでいた時で、そこから『人は悩みすぎるとこうなるのかな』と思ったら、今またタイムリーにいろんなことが起きてまして…」と意味深発言。
「管さんが最近、“ゲイ"だったみたいなことをテレビでカミングアウトしたみたいで」と続け、木村は「ええっ!? 大スクープやぞ!?」と仰天。
板尾は「それはそれでね。本人がそういうんやったら」と収めていました。

板尾は、宮川大助・花子の印象を語ります。
「僕らが入った時、大助・花子さんはちょっと上の先輩で。僕らはダウンタウンさんと一緒にやってたから、あそこまで僕らのことを意識してはるとは思わなかった。漫才のスタイルを貫いてはる、という感じやったけど、聞いてみたらあんなに必死のパッチで。やっぱり、戦ってはる時は戦ってはるんやなというのが見えました」と感想を。

ペナルティ・ヒデは、「最後の品川庄司のインタビューで、袖で映画を観ていた時、僕はキム兄と品川くんに挟まれていたんですけど、スクリーンを観ているふたりを盗み見たら、いい顔してるんですよね。キム兄が『味が出てきた』とおっしゃった時、芸人は続けていくとさらに深みが出るものなんだなと思いました」としみじみ。

品川は「撮影は3年前で、ちょうど僕が韓流スターっぽい髪型で、庄司が蓮舫に憧れていた頃でした。今日ここにいたら、ジャンポケに『2位じゃダメですか?』と言ってたと思んですけど」と語り、会場を沸かせました。

続いてゲストの紫吹淳さんも壇上に!
拍手で迎えられた紫吹さんは、この日2度目の登壇。木村から「2回目もしぶいてらっしゃるんですか?」と尋ねられ、「はい、しぶいております」とにっこり。2回目の舞台挨拶の顔ぶれは初対面がほとんどという紫吹さんは「はじめまして、紫吹淳、しぶいております」と、1回目の舞台挨拶で生まれたという「しぶいている」を織り交ぜて自己紹介。「しぶいている」が気に入った様子で「今後も使わせていただきます」と笑顔で語りました。

元タカラジェンヌと芸人、違いはあるものの、芸事という部分では同じ。
木村から宝塚時代の思い出を尋ねられた紫吹さんは、「やはり下積み時代がありました。でも、いい時には勉強しなくて、人間はやはり悪い時に勉強できるのかなと、映画を観てつくづくと実感しました」と語りました。
憧れの先輩を尋ねられた際は、「いないですね!」とキッパリ答え、「いない!? しぶくな~」と「しぶく」を用いて感心する面々も。一匹狼の変わり者で、先輩とはあまり接点がなかったことを明かし、「だからこそスターになられたのかもわかりませんね」と木村。
映画と同じく「生まれ変わっても宝塚に入りますか?」と尋ねられた際は、「紫吹淳として実は30周年で、30周年のうち18年間、男性として生きてきて、12年間しか女性として生きてないので、宝塚に入っていなくて女性を追求していたら、結婚できたかもしれないな」と苦笑い。
また、映画を観ての感想を「品川さんの涙にはグッと来ました」と紫吹さん。それを受けて品川も「僕もグッと来ました。あれを観てまた泣くという…」とふり返っていました。紫吹さんは品川の涙に男の友情を感じたのだとか。

品川も、印象に残ったシーンを「宮川大助・花子師匠」とし、「テレビでは、漫才とかふざけているところしか観たことないじゃないですか。でも、僕らが『勝負しなきゃいけない』とか、『勝たなきゃいけない』と思うのと同じように思ってらっしゃるんだな、と。師匠って、雲の上すぎて、そういうことがないまま今の場所に辿り着いているようなイメージだから、同じような時代があったんだというのが衝撃でした」と語りました。
ワッキーは「パンサー・菅の『生まれ変わったら…』というところで『もうちょっと早く組みたかった』というのがグッときた」と明かしました。
とにかく明るい安村は、「品川庄司さんも、皆さんコンビで仲がいいという印象があって。僕はコンビの時にすごくコンビ仲が悪くて、『もう二度と会いたくない』という想いで解散したので、すごく羨ましいです」とポロリ。
木村は「続けてたらわからんで?」と言い、品川も「俺らも仲良くなったのはあの時(映画撮影時)ぐらいから。21年目だけど18年嫌いだったから」と明かしました。
それを受けて紫吹さんは「コンビって、熟年夫婦みたいですね」と印象を語ると木村から「結婚もしてないのに?」と鋭いツッコミが入り、回りから「やめなさい! 急に鋭利な感じになって…!」と止められていました。
最後に板尾は「テレビではなく、映画館のスクリーンで集中して芸人さんの話をじっくり聞くというのは、すごい贅沢な感じがする。映画館で見るからこそやなという感じがします。表情もよく見えるし言葉も響いてくる。やっぱり、いいですね。映画館で観るのが醍醐味やと思うから、これはぜひ続けてほしいし、いろんな人に観てほしいと思います」。
木村も「芸人の世界を知ってもらうというよりも、人としてご自身の人生をもう一度やり直したいかな? と思っていただいたり、回りの人とのつながりを感じていただけたらと思います」と締めくくりました。

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