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京都国際映画祭2016 開催の結果報告

2016年10月16日(日) レポート

2016年10月13日(木)~16日(日) 4日間開催された京都国際映画祭2016の開催結果を報告いたします。

受賞者

京都国際映画祭2016の各受賞者は以下の通り決定いたしました。

 牧野省三賞 

受賞者 篠田正浩

--受賞コメント
1964年だったと思いますが、京都市民映画祭で『暗殺』を受賞いたしました。私が映画界に入って一番最初にいただいたのが京都市民映画祭の受賞でした。そして今、85歳になりました。もう現役を引退して執筆の仕事に終始しておりますが、映画のことをひと時も忘れたことがありません。私の生涯で賞をいただくのが今日が最後になると思います。最初にして最後が全部京都、京都にこんなにご縁があり、私も幸運に恵まれたことを喜ばしく思います。長塚さんから温かい言葉をいただいたり、私の作品に対し審査員の評価は大変過分です。映画はその時代の新しい人の運命にかかっていると思います。若い人は頑張ってください。今日はありがとうございました。 

 

 三船敏郎賞 

受賞者 阿部寛
--受賞コメント
本当にうれしいです。三船敏郎さんの賞をいただけるということは、僕も何本も三船さんの作品を見させていただきました。うち2作は映画とドラマでリメイクさせていただいて、三船さんの役は1作やらせていただきました。もうひとつは仲代さんの役をやらせていただいたんですけど、今もずっと若い俳優も三船さんの作品見て、いろんなものを勉強し、いろんなことを吸収していると思う。僕も今年、海外の映画祭に行かせていただきまして、外国で日本の映画が認められることの難しさ、どんどん世界に出ていかないといけないんだという話を海外の方から聞き、そうなればいいな、僕も少しそのお力になれれば非常にうれしいなと思った。よく外国人の役はやるんですが(笑)、向こうの作品にも携わりたいし、日本の映画もどんどん海外に出していきたいという気持ちもある。役所広司さん、仲代達矢さん、今回が僕ということで、もらっていいのかなと思いますが、この賞をもらうことは、これからの僕の人生にとってすごくいい経験になりましたし、これをバネにしないわけにはいかないので、これからも映画のために頑張っていきたいと思います。どうもありがとうございました。

 

[三船敏郎賞 選考理由] 三船力也
阿部寛さんは、俳優としての存在感、豪快さ、繊細さをお持ちで、三船敏郎に匹敵する俳優だということで選考委員みんなで決めました。

 

 クリエイターズ・ファクトリー 

映像、音楽、絵画、写真、アニメ、CG、ファッション、工芸など様々なジャンルのクリエイターが表現できる場を作り、才能あるクリエイターの発掘、育成を目指し、世界に発信する公募型プロジェクト。 アート部門「一般の部」では、絵画、工芸、写真、立体造形などのアートジャンルが応募対象です。また、子どもの自由な発想から生まれるアートを対象とした「子どもの部」も設立。 「映像部門」「アート部門・一般の部/子どもの部」全応募者を対象に審査員による選考が行われ、それぞれ「大江能楽堂」「元・立誠小学校」での上映、展示を行いました
【映像部門】応募総数92作品
【アート部門】 応募総数:311作品(アート部門:46作品、子ども部門:265作品)

エンターテインメント映像部門「クリエイターズ・ファクトリー優秀賞」
飯野歩『落研冒険支部』
--受賞者コメント
(自分の作品が)こうやった上映されたらいいなという画面のキレイさや音の大きさだったので、嬉しくてニヤけました。しかも、こんな賞までもらえて心からありがたい。


アート部門「クリエイターズ・ファクトリー優秀賞」
井口舞子『私はきっと赦される』
--受賞者コメント
展示させてもらうだけでもすごく嬉しかったのに、まさか優秀賞をもらえるとは思ってなく、何度も確認しました。


子ども部門「クリエイターズ・ファクトリー優秀賞」
堀江水葵『私の大好物!!』
--受賞者コメント
まさか優秀賞になると思ってなかったので、すごく嬉しい。


エンターテインメント映像部門「審査員特別賞」
谷口雄一郎『私以外の人』
--受賞者コメント
急遽、賞を設けて頂いた審査員の方々の心意気が大変嬉しく思います。携わって頂けた関係者の方々にも御礼申し上げます。ありがとうございました。

開催期間来場者数 約28万人

来場者数は、13日(木)から16日(日)までの4日間、映画祭各開催会場で、約28万人(16日20:00現在)を記録しました。

 

映画上映本数108作品

アート作品約360展示(参加アーティスト:153名、実施アート企画:33企画)

映画祭期間中の映画の上映作品本数は108作品となりました。よしもと祇園花月・イオンシネマ京都桂川・TOHOシネマズ二条・立誠シネマプロジェクトにて上映され多くのお客様にご来場いただきました。

アート作品は、約360展示となり、元・立誠小学校を始め6会場で展示がおこなわれ、連日、多くのお客様にご来場頂きました。

 

映画発祥の地ならではの様々な趣向を凝らした京都の映画祭や映画・アートイベントと連携させていただきました

京都には、「京都国際映画祭」だけでなく、映画発祥の地ならではの様々な趣向を凝らした映画祭や、映画イベントがたくさん開催されています。そんな京都で開催されている映画祭やイベントと連携させていただきました。

【連携映画祭】

祇園天幕映画祭、京都アマチュア映像祭、京まちなか映画祭、京都国際インディーズ映画祭、京都国際学生映画祭(招待上映企画)、京都大学東南アジア研究所「Visual Documentary Project 2015入選作品+東南アジア映画作品選」

【連携企画】

おもちゃ映画ミュージアム「チャップリン・ポスター展+小津安二郎と松竹蒲田のモダン手書きポスター展」、ホテル アンテルーム京都「中景-The Grory(of phenomenon:Act Ⅱ)」、京都嵯峨芸術大学短期大学部コミックアート分野「京都擬人化作品展」、特別展「土佐尚子建仁寺奉納特別公開展」、文部科学省「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」公式サイトイベント

元離宮二条城にてオープニングセレモニー開催

10月13日(木)、世界遺産でもあり国宝でもある元離宮二条城を舞台にオープニングセレモニーが華々しく行われ、日本映画の発展に寄与した映画人に贈られる「牧野省三賞」を、受賞された篠田正浩監督の授賞式が行われました。セレモニーでは約500名の出席者が参列しました。

さまざまな会場でアート展示・イベントを実施

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藤井大丸「トレンド・スキャン」

Chocomoo「エントランス・マジック」、シャンプーハットこいで「こいちゃんパラダイス」、レイザーラモンRG「RG’s Collection 2016」
京都のトレンド発信地として人気を博す藤井大丸。よしもとが誇るトレンド芸人やファッション界ともクロスオーバーするアーティストによる複数のアート企画が館内を彩りました。

元・立誠小学校「よく遊び、よく学べ」
蛭子能収「えびすリアリズム」、大前嘉生「京都三条ラジオカフェ×HISAO OHMAE」、東山堂「point~守破離~」、かんだみのり「みのプリ~withおじちゃんずver.~」、momo irone「ガーリスト in 京都国際映画祭」、Sato「もこもこTシャツワークショップ~触ってふれあうアートを一緒につくる~」、「よしもと美術館」、Netflixオリジナルドラマ『火花』展、秋山竜次(ロバート)PRESENTS「クリエイターズ・ファイル展in京都、「島ぜんぶでおーきな祭り×京都国際映画祭」
元小学校のスペースで、遊びと学びにまつわる展示、ワークショップを体験出来る企画を実施しました。漫画、スポーツ、学習、様々な要素を取り入れたもりだくさんの内容となりました。

西本願寺・伝動院「灯を伝う」
遠藤秀平「コンセプトモデル展」、明和電機「ヒゲ博士とナンセンス★マシーン」、倉方俊輔「建築ミニチュアの世界展」、河原シンスケ「Plane’te de Lapins うさぎの惑星」、トルステン・ブリンクマン「Gut Ding will es so」、林勇気「image data」、ジャン=リュック・ヴィルムート「Dark Science」
第25代専如門主への代替わりを仏祖の御前に奉告する法要「伝灯奉告法要」が今秋から行われる西本願寺。伊東忠太設計の重要文化財「西本願寺・伝動院」は、普段、研修施設として入場することはできませんが、映画祭期間中のみ特別に一般公開されました。国内外アーティストによる企画展示を伝動院内で実施しました。

京都伝統産業ふれあい館「京都ジャパニング」
月亭方正「伝統工芸を纏って落語一席」、菩須彦×平野早依子「ライブペイント~黎明~」、中島麦「コチラとムコウinふれあい館」、「京の職人ワークショップ」
日本・京都が誇る伝統や技術を、広く海外や次世代を担う子どもたちに伝える企画。職人やアーティストの技術に直接触れていただけるワークショップ企画など、複数の参加型企画に多くのかたに参加いただきました。

旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

大覚寺カフェ「大・哲夫塾」
インターネットの世界に架空のカフェを設定、チュートリアルを店長とシェフとして、京都の良さ、大覚寺のことを知らない世代に発信してきた「大覚寺カフェ」プロジェクト。今年に入り、大覚寺の特徴である「写経」と「いけばな」をテーマに新たな取り組みがスタート、その一環として笑い飯哲夫が立ち上げた写経サークルが10月14日に「大・哲夫塾」として京都国際映画祭特別企画として実施いたしました。

京都国立博物館
中島貞夫監督作品『時代劇は死なず ちゃんばら美学考』
京都を中心に発展してきた時代劇映画。その時代劇の華である『ちゃんばら』の人気は、若者はもちろん今や女性の間にも広がり、そして世界からも注目されています。時代劇の歴史的変遷をふまえ乍ら、評論家、俳優、殺陣師へのインタビューをまじえ、その『ちゃんばら』の面白さを徹底的に追及した作品を上映。上映後のトークショーでは、中島貞夫監督が「ちゃんばら」の魅力を大いに語り、多くのファンが楽しみました。

永井英夫「B-PROJECT“へそで投げろ”」、Yotta「金時 kintoki」が京都市役所前広場に登場!

京都市役所前広場では、「現実と非現実」をテーマに、永井英夫による全長7メートルの巨大なレスラー(ジャイアント馬場)が、実物の自動車をバックドロップしている作品、「B-PROJECT“へそで投げろ”」と「岡本太郎現代美術賞」を受賞したアート・ユニットYottaによる焼き芋デコレーションカー「金時 kintoki」が展示されました。また、「金時 kintoki」は、開催期間中、映画祭会場各所を周遊しました。昨年に引き続き、きょうのひろばで繰り広げられたステージにも多くの方々が集まり、賑わいの会場となりました。

まだ見ぬ才能を発掘する「原作開発プロジェクト」が始動
「原作開発プロジェクト」発表会見実施

まだ見ぬ才能を発掘する「原作開発プロジェクト」が始動 <Kindleキンドル・パブリッシング><STORYS.JP><MediBang!>各社とコンテスト展開 大賞はAmazonで書籍販売・映像化のチャンス。当プロジェクトでは、ユーザーが自由に自身の小説作品をセルフ出版できるAmazonの<Kindleダイレクト・パ ブリッシング>、あなたの人生体験を投稿するサイト<STORYS.JP>、ユーザーがマンガやイラストを気軽に 投稿できるサイト<MediBang!>の各サービスとタッグを組み、それぞれ大賞作品を決めるコンテストを行っていくことを発表。

メディアの多角化が進む現代において一段と重要視される<原作>の力を最大化することを目指したこのプロジェクトは、一般への強いリーチを誇る強力なパートナーの協力と、優秀な原作を後押しするAmazonプラットフォームで の展開により、人気IPの創出を目指していきます。

開催概要

【日程】

本開催:2016年10月13日(木)~16日(日)  4日間開催

【開催会場】 21会場

藤井大丸 - 10月1日(土)〜10月21日(金)
おもちゃ映画ミュージアム - 10月1日(土)〜10月16日(日)
京都伝統産業ふれあい館 - 10月10日(月)〜31日(月)
元離宮二条城 - 10月13日(木)
よしもと祇園花月 - 10月13日(木)〜16日(日)
元・立誠小学校 - 10月13日(木)〜16日(日)
京都市役所前広場 - 10月13日(木)〜16日(日)
西本願寺 - 10月13日(木)〜16日(日)
満月の花 - 10月13日(木)〜16日(日)
イオンモールKYOTO - 10月13日(木)〜16日(日)
イオンシネマ京都桂川/イオンシネマ京都桂川 - 10月13日(木)〜16日(日)
イオンモール京都五条 - 10月13日(木)〜16日(日)
イオンモール久御山 - 10月13日(木)〜16日(日)
イオンモール高の原 - 10月13日(木)〜16日(日)
イオン洛南ショッピングセンター - 10月13日(木)〜16日(日)
TOHOシネマズ二条 - 10月14日(金)〜16日(日)
旧嵯峨御所 大本山 大覚寺 - 10月14日(金)
立誠シネマプロジェクト - 10月14日(金)〜16日(日)
大江能楽堂 - 10月15日(土),16日(日)
京都国立博物館 - 10月16日(日)
京都大学東南アジア研究所 - 10月16日(日)

 

【主 催】 京都国際映画祭実行委員会

【運 営】株式会社きょうのよしもと ※京都国際映画祭実行委員会より運営を委託された会社です

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