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人工知能との恋に森川葵は賛成派?『A.I.love you』&『花戦さ』舞台挨拶を実施

2016年10月13日(木) レポート

10月13日(木)、イオンシネマ京都桂川で『A.I.love you』が上映されました。
テレビ放送局と吉本興業による共同作品プロジェクト「TV DIRECTOR’S MOVIE」プログラムの中の1本。
パティシエになる夢を追いかける遥がA.I.搭載アプリをスマホにダウンロード。
男性の声(俳優の斎藤工さんが担当)のA.I.に励まされ夢や恋に突き進むうち、遥がA.I.に心を揺さぶられていくファンタジックなラブストーリーです。

映画上映後、MCのラフレクラン西村に呼び込まれ登場したのは、主演の森川葵さん、上杉柊平さん、宮木正悟監督です。

「沖縄映画祭の次に京都で上映できることになってうれしいです」と森川さん。

つづく上杉さんは、「京都という、僕の好きな場所で上映できることが幸せ」と、集まってくださったみなさんを前に喜びを伝えると共にご挨拶。

そして宮木監督は、「(上映前に参加した)オープニグセレモニーで『京都は日本のハリウッド。映画発祥の地』とおっしゃっていた方の言葉を聞いて、そんな所で上映できるのが嬉しいです」と感激しきりの様子でした。

劇中の森川さんは、子供の頃からパティシエを目指す女の子。
「生クリームをかき混ぜる」ことに苦戦したそうで、ちょっぴり肩をすくめながら「生クリームが重いんですよ。(ホールのケーキに)クリームを塗るのが大変で」と語りました。
自分でも自信がなかったところなのか、監督に「大丈夫でした?」と完成度の高さを確認。笑顔を浮かべ宮木監督は「ぜんぜん大丈夫です」と、森川さんのパティシエなりきりぶりを認めていました。

上杉さんは、若き才能としてフレンチ界大注目のシェフ役。
休日には他の店に出向き味わい、料理の研究にも熱心な好青年という役柄。
「人の目に見えるところは好青年に映るんだろうけど、もっと泥臭い部分もきっとあるはず。この映画を撮る時に考えていたのが『何かをやった結果』が出る」と、努力は見た目・人柄にも反映されると分析。役と真摯に向き合った上杉さんの『結果』は見事、劇中に映し出されていました。

この作品の要となるのは、A.I.(人工知能)。
MCの西村から「劇中と同様にA.I.とコミュニケーションが取れるとしたら?」という“もしも”を想定した質問が。森川さんは発売されたばかりの、仮想世界を現実世界のように体験できるプレイステーションVRを例に挙げ「遠くない世界」と言います。
「VRは恋愛ゲームに力を入れていると聞きました。ゲームだからシナリオがあるので人工知能とは違うかもしれないですけど、機械的なものと恋をするのは身近になっていくものなんだなって。自分もゲームをするのは好きなので」と人工知能とコミュニケーションを取るのに肯定的です。
上杉さんは「気がついたらSiriと会話や質問したりしています。あると助かるし。自然と僕らの生活の中に人工知能のようなものが入ってきて、どんどん身近になっていくだろうな」と違和感なく受け入れられるとし「きっと恋愛をする人もたくさん出てくるはず。いい流れだと思うし、僕らがどう向き合うかが問題かな」と上杉さんは意見を述べました。
宮木監督は「ひょっとしたら人間を越えてしまうんじゃないか」と人工知能の存在が恐れられている面にも触れながら、「今回は怖い部分よりも『恋愛に特化してやりたいね』という話から撮りました。意外と映画のようなことが本当に起こるんじゃないかな」と現実とリンクする日が近いことを予想します。
この他に、ラストシーンのテスト撮影で森川さんの涙リミッターが振り切れてしまい、何度も本番を撮り直し「気合の入れどころを間違えてしまった(森川さん)」エピソードも明かされました。

マスコミのフォトセッションに移ります。
この時のみ来場者も撮影OKとあって、会場内ではスマフォカメラの撮影音が響き渡ります。
「すごい人がいる!」と上杉さんもビックリするほどの連射音も聞こえてきました。

ここで作品鑑賞のチャンスを逃した人に、本日解禁の朗報が。
12月10日から新宿武蔵野館を筆頭に、劇場公開決定のお知らせが森川さんから告げられました
。森川さんをはじめ、宮木監督、上杉さんから「口コミが大事」と、会場に来た方々に周りの方へのPRをお願いしていました。

つづいて、森川葵さんがヒロインの天才絵師“れん”を務めている『花戦さ』の宣伝が行われました。
狂言師の野村萬斎さんが華道家元・初代池坊専好を演じ、その半生が描かれた時代劇です。

メイキングが上映された後、「早着替えです」と先ほどとはガラリと雰囲気の違う、カラフルな衣装に身を包んで森川さんと監督の篠原哲雄さんが登場しました。
森川さんは役作りにあたっては、劇中の画を担当した世界的な銅版画家・小松美羽さんのスタイルを参考にしたと話します。
「その土地にそのチカラがあるからと小松さんが京都の撮影スタジオで描いているのを横で見たり、一緒に描いたりしました。小松さんの姿から“れん”はできていると言っても過言ではないくらい」。
監督は、「スピリチュアルな部分を小松さんからいただいたけれども、そこから先は森川さんが演じながら作り上げていったもの。それもひとつの見どころになっている」と、森川さんを称えていました。

仁和寺、大徳寺、頂法寺など京都で撮影が行われた映画は、2017年初夏公開。
「半年後なんで、その頃に(今日を)思い出して観てくれたらうれしく思います」と篠原監督。
「時代劇だけど笑いどころもあって、堅苦しくなく。色んな世代に楽しんでもらえる映画になっています」と森川さんがアピールし締めくくられました。

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