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原作者のピース・又吉も感情が昂った、ドラマ化『火花』の舞台裏を出演芸人たちがトーク!

2016年10月13日(木) レポート

10月13日、『京都国際映画祭2016』の会場である元・立誠小学校にて、定額制動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」のオリジナルドラマ『火花』のトークショーが行われ、出演者である、とろサーモンの村田秀亮、井下好井の好井まさお、ラフレクランの西村真二、きょんが登壇しました。

ドラマ『火花』は、芥川賞を受賞したピース・又吉直樹の小説を全10話で映像化し、世界190か国で同時配信されている話題作です。
林遣都さん、波岡一喜さん、門脇麦さんら錚々たる俳優が顔を揃え、なかなか芽が出ない芸人たちが、苦悩しながら必死にお笑いの道を進んでいく姿を描いています。

劇中では、林さん演じる徳永の相方役を好井が、波岡さん演じる神谷の相方役を村田が務めています。
村田は「(実際の)うちの相方は、漫才のときも、センターマイクの前に立ったら予定していたネタとは違うことをやるんです。でも役者さんはちゃんと台本通りにやる中で、アドリブをいれてくださいます。とてもやりやすかったです。ネタあわせもしっかりやりました」と相方・久保田を引きあいに出しながら、波岡さんを絶賛。

好井も「漫才の練習をめっちゃやらなきゃいけないので、林さんのご自宅へ行って、6時間くらい(練習を)しました。ちょうど僕はそのとき、双子の子どもができたので、練習して、撮影して、帰ったら子守りをしていた。だから、ドラマではどのシーンも目がバッキバキになっています」と撮影当時を振り返りました。

ラフレクランは、劇中では人気上昇中のコンビという役で登場。
きょんが「(若くして)売れていくコンビって、芸人から見るとすごく嫌われるんですよね」、西村も「8.6秒バズーカーとか、オリエンタルラジオさんとかそうだったんじゃないですか、村田さん」と話を振ると、村田は「確かにそうだった。でも、離陸することはできても、飛び続けるのは難しいとも思った」と芸の世界の厳しさに関して本音を覗かせました。

また、撮影中の印象的なエピソードについては、好井が「きょんがヤバかった。(出演者の)田口トロモヲさんが、長ゼリフの最後の最後で噛まはったときがあって、そうしたらこいつが、その場の人たちに向かって『全然大丈夫です、気にしないでください』と言いやがった! まるで、サッカーでミスをした仲間に『どんまい、どんまい』みたいな感じで。手を叩きながら」と、きょんが空気を読まなかったエピソードを披露。

村田は、「芸人は、一喜一憂しながら、コンビを組んで、そして解散していく。成功しない方が多い。そういうリアルさがちゃんと映されています」と感情移入しながら役に挑んだと言います。

好井曰く、「又吉さんは、原作にないシーンが良すぎて、感情を抑えるために夜道を散歩しに行ったと言っていました」とのこと。4人も、芝居をしながら「ボロボロ泣いた」という場面もあるそうです。

『京都国際映画祭2016』の開催期間中、元・立誠小学校では『火花』の世界観を体験できる展示会も実施中。ドラマをすでに鑑賞した方も、まだ観ていないという方も、展示されているパネル写真などを鑑賞して、作品をより深く味わってみてはいかがでしょうか。

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