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主演ジャッキー・ウーの多才ぶりが伝わる『TOMODACHI』舞台挨拶を実施!

2016年10月14日(金) レポート

10月14日(金)、イオンシネマ京都桂川で、「特別招待作品」プログラムの日本・フィリピン共同製作の映画『TOMODACHI』が上映されました。
今年度のマドリード国際映画祭で最優秀外国映画賞・最優秀映画音楽作曲賞に輝いた映画です。

上映後には武内由紀子のMCのもと、ジャッキー・ウーさんとベァ・パデェリアさんによる舞台挨拶が行われました。
「ちょっと朝早い上映だから大変でした」とはにかむベァさんとジャッキーさんは、お客さんと一緒に作品を鑑賞していたので客席からの登場です。

映画は、かつてフィリピンで商店を営み、地元の人々から「トモダチ」と呼ばれ親しまれていたトシローが主人公。
彼が半世紀を経て友人の元を訪れるところから物語がはじまる、心に染み入るヒューマンドラマです。

「実話に基づいた映画なので、色んなキャラクターを作るのにナーバスになりました。本当に魂を込めて作りました」とジャッキー・ウーさんは言います。
加えてジャッキーさんは出演のみならず「劇中のすべての音楽も担当させていただきました」と多才。
神奈川県・横浜市の中華街育ちのジャッキーさんは、アジアを拠点に俳優・監督・製作と幅広く活動している国際的な方。
歌手としての実力も高く、フィリピンでゴールド・ディスクを獲得しているほど。
劇中では料理シーンもこなし、「包丁の入れ方、スープの取り方は(料理人の)オヤジの形を真似しただけ。でも、普段から自分でラーメンをちゃんと作りますよ」と料理男子の一面もあるようです。

そんなジャッキーさんが「素晴らしい女優さん」と紹介するのが共演者のベァ・パデェリアさんです。フィリピンのトップチャンネルでプライムタイムに月曜から金曜にOAされている連続ドラマに出演するトップスター。
そのベァさんが台本を読み、「キャラクターに惚れ込んだので、監督に他の人には演じさせないで」と逆オファーをしての出演。
「フィリピン人とジャパニーズが一緒にいたという友情物語を映画で観せることができたのが、すごくうれしい」と感慨深げに語っていました。

監督を務めたのは、フィリピン映画界いちの名監督ジョエル・ラマーガン。
彼の作品は映画祭で必ず賞に輝くとされ、出演した俳優はスターになるのが定説になっているほどです。その分、とても厳しいんだそう。
ジャッキーさん、ベァさんもともに「すんごい怒鳴るし、めちゃくちゃ怖い」とのこと。
「でも、俳優・女優はとても尊敬していて、何を言われてもついていく」と、ふたりとも絶大な信用を寄せていました。今回の上映に監督も立ち会いたかったが、体調が悪く実現しなかったんだそうです。

9月には大阪で監督として新作『キセキの葉書』の撮影をしていたジャッキーさん。
「今後も海外で映画を撮っていきたい」と意気込み、「ベァさんは、これからインターナショナルに活躍していく方。その時のプロデュースは僕で」とさらなる展望を口にしていました。

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