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投稿型サービスとのタッグでヒットコンテンツを発掘する「原作開発プロジェクト」が始動!『キングオブコント』王者ライスも著作業に意欲!?

2016年10月14日(金) レポート

このたびよしもとクリエイティブ・エージェンシーでは、さまざまなユーザー投稿型サービスとタッグを組み、優秀な“原作"を発掘すべく、「原作開発プロジェクト」を展開していくこととなりました。
ユーザーが自由に自身の小説作品をセルフ出版できるAmazonの「Kindleダイレクト・パブリッシング」、あなたの人生体験を投稿するサイト「STORYS.JP」、ユーザーがマンガやイラストを気軽に投稿できるサイト「MediBang!」の3サービスを通じて、それぞれ大賞作品を決めるコンテストを行います。

10月14日(金)、京都国際映画祭で盛り上がる京都市内で行われた記者会見には、執筆活動や絵画で腕に覚えのある芸人たちが集結。未来の“大ヒット作品"を生み出す「原作者」候補として名乗りを挙げました。

会見のMCはペナルティ・ヒデが担当。
まずは「原作開発プロジェクト」の概要を紹介。「各大賞作品は、Amazonでの書籍・電子書籍の独占販売など吉本興業が出版の機会を作り、さらに作品に応じてAmazonプライム・ビデオでの映像作品化を検討。よしもとの制作・PR・マネジメント力により、原作と才能を最大限引き出し、世に輩出していく」ことから、「これはかなり強力なタッグと言えるのでは。京都国際映画祭や沖縄でも映像化の可能性があるし、世界にアピールできますよ!」と熱く語りかけました。

続いてResuPress株式会社「STORYS.JP」編集長・清瀬史さんが挨拶を。
「皆さんそれぞれ人生のストーリーを持っているが、他の人は知らないもの。それを発掘してウェブ上で展開していこうというサイトです」と説明し、「人を100年以上にわたってプロデュースしてきた吉本さんと組んで、世の中をもっと元気にしていきたい。ゆくゆくは『桃太郎』などのように時代を超える物語になっていけば」と期待を込めます。

株式会社メディバン マーケティング本部長・土井将史は、「マンガやイラストの投稿サイトは他にもあるが、『MediBang!』では誰でも簡単に漫画やイラストを描けるツールを提供している。皆さんがお持ちのスマートフォンで使える無料のツールがあり、これで中学生高校生でも漫画が描ける環境が整った」とキッパリ。
「今回の話をいただいた時、才能を積極的に発掘して業界自体を盛り上げていこうという部分で重なるものを感じた。プロジェクトを通じて世界に輝くような才能を発掘できればと期待しています」と述べました。

と、ここで3サービス各社が「今後期待する」吉本の作家・画家芸人として、麒麟・田村、NON STYLE・石田、笑い飯・哲夫、レイザーラモン・HG、そして先日『キングオブコント2016』で王者に輝いたライスが登場。
『ホームレス中学生』が225万部を売り上げた田村は、「(ピース)又吉にあっという間に抜かれて、今や誰も口にすることがなくなった」と自虐コメント。
自身の多すぎる骨折経験や家庭環境など、ウソみたいなアンラッキー体験の数々が綴られた『万歳アンラッキー』の著者・石田は、「これまで12回も骨折したが、何故か右半分しか骨折したことがない。霊が取り憑いているのではと思い霊能者の方に相談したところ『大丈夫です。左半分にめちゃくちゃ強靭な守護霊が付いていて守っています』と言われました」と思わぬ顛末を披露して笑わせます。

仏教関連の著書も多い哲夫は、先日、結婚を発表したばかり。
会場からのお祝いの拍手に照れたのか、「結婚離婚を繰り返し、今回が3度目の結婚になります」とボケで切り返し。

いきなりの「記者会見フォー!」で度肝を抜いたのはHG。
ライス・関町は『キングオブコント2016』優勝後、一気に仕事が増えたことを喜びつつ、「これからは書くことも、ぜひやらせていただきたい」と意気込みを。
そしてMCのヒデも、本名の中川秀樹名義で『四季折々』という小説を発表しており、「このままでは絶賛発売中止になるので、お近くの書店で購入して」とPRに余念がありません。

ここからは芸人たちも一緒に、同プロジェクトで募集される各部門を詳しく解説していくことに。
「小説部門」は、誰でも小説をセルフ出版でき、また世界中のユーザーが購入できる「Kindleダイレクト・パブリッシング」とのタッグで作品を募集。
応募開始が2016年11月、大賞の発表は2017年春ごろを予定しています。

『花びらに寄る性記』という官能小説も出版している哲夫は、「男子中高生に向けて書いた本。エロが手軽に手に入る今、それらを見て想像力の乏しい大人になるよりは、活字で豊かな想像力を養ってもらえればという思いを込めた」と振り返り、新作(?)にも意欲を燃やします。舞台の脚本などを手がけている石田も、小説家デビュー願望はある様子。
HGから一発屋ならぬ「一冊屋!」と掛け声をかけられた田村は、「今回、これを機に2冊目を当てたい」と切実な思いを吐露。又吉と仲がいいというライスのふたりは「ポスト『火花』」を狙うと堂々宣言!? 「似た話で『花火』という小説を出そうかな」と田所が言えば、関町は「優勝した直後から奥さんが浪費し始めた。夫の稼ぎを食いつぶす『白蟻嫁』という話を出そうかな」と密かな構想を明かしていました。

あの『ビリギャル』を生んだ「STORY.JP」では、「ノンフィクション部門」の作品を募集。
応募は「小説部門」同様、2016年11月からスタート、大賞の発表は2017年4月の沖縄国際映画祭を予定しています。
『ホームレス中学生』はまさにノンフィクションとも言える内容だったことから話を振られた田村ですが、「印税が2億円。サラリーマンの生涯収入が入ってきましたが、今はもうなくなりました。人生って苦しいです!」と金銭ネタを激白。
石田は「うちの親父なんかは破天荒に生きてきて、ギリギリのラインの話がたくさんある。どこでも言えないような話が多く、活字にするのもヤバイかも」とアイデアをチラリ紹介。
「いま旬な話題があって、書きたいと思っている」というHGの話には一同興味津々となりましたが、「一発屋界における天津・木村とムーディ勝山のいざこざ」というテーマを聞くと一転、「誰が読みたいねん!」と総ツッコミを受けてしまいました。
ほかにも、リサイクルショップを営む田所の父や、大泥棒だったという関町の先祖の話などが飛び出し、会見場は爆笑に包まれます。

「MediBang!」を通じて募集される「マンガ部門」では、絵の得意なHGに期待が。
「マンガは描いたことないですが、4コママンガなどはたまに描く」とのことで、こちらも注目です。
哲夫は笑い飯のDVDジャケットを漫画家の浦沢直樹さんに描いてもらったことに触れ、「そこにサインすると、価値あるものに価値のないものを書いて汚してしまう。お客さんも喜んでいないのでは…」とマンガにまつわる複雑な気持ちを語っていました。

質疑応答で、改めて「よしもととタッグを組むことに対する期待」について聞かれた清瀬さんと土井さんは、「普通の一般の方が才能が発掘された後、マスメディア等に出ていく際も吉本さんの力を借りられるのでは」(清瀬さん)、「今までマンガやイラストはオタク的な人が描いているイメージがあったが、一般の方も描くんだと伝えたい。これまでとは別の、よりカジュアルな層にリーチできると思う」(土井さん)とそれぞれ回答。

また、哲夫には結婚に際して「先輩からアドバイスなどはあったか?」の質問も。
「西川のりお・上方よしお師匠に結婚のことを話した際『結婚式に呼ばれたらこんな話したるわ』と1時間しゃべられた。結婚式にお呼びするが、お言葉はいただかないことに決めました」「(ぼんち)おさむ師匠からは『奥さんのことを不細工と言うな』という指令が。
おさむ師匠の奥さんも、ニューヨークに行かれているのにわざわざ電話がかかってきて『奥さんのこと不細工って言うたらあかんよ』とお叱りを受けた。これからは言わないでおこうと思います」などなど爆笑エピソードが飛び出し、笑いに包まれて会見が終了しました。

「原作開発プロジェクト」についての詳細は、公式ホームページをご覧ください。

http://2016.kiff.kyoto.jp/gensaku/

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