開催概要京都国際映画祭に向けて

京都国際映画祭実行委員会 名誉実行委員長中島貞夫

京都国際映画祭も三歳になりました。

かつて東京と並び日本映画の製作拠点として膨大な質と量の映画作品を生み出して来た京都。しかし現状はその面影を失っている。
その京都で開催される映画祭には、今、自ずから1つの役割が課せられているのではなかろうか。
映画祭は楽しくなければならない。参加する皆さんに非日常的な愉楽を提供する場でなければならない。

今回も、二つの大きな顕彰事業「三船敏郎賞」「牧野省三賞」を始め、映画部門、アート部門、さらに各種のイベント部門と盛り沢山の内容である。
しかし三歳を迎えた今、冒頭に述べた今一つの役割、京都の映画界の活性化の為に何を為すべきか、何が出来るのか、改めて真摯にその問いに向かわなければならないだろう。

最後になりましたが、京都国際映画祭2016に向け、多大のご努力御尽力を賜った皆様方と、貴重な時間を割いてご参加くださるゲストの皆様に、心より御礼申し上げます。
中島貞夫

京都国際映画祭実行委員会 実行委員長中村伊知哉

1200年を超える歴史を抱きつつ、映画・ゲーム・アニメ、ポップカルチャーを創り続ける。
海外で展開するハイテク企業が集積し、ノーベル賞学者を生み続ける。
学生の比率が日本一で、観光人気ランキングでは世界トップを競い続ける。奇跡の都市、京都。

「映画もアートもその他もぜんぶ」のイベントは、第3回を迎えます。
京都のみんな、京都を愛するみんながつながって、「ぜんぶ」を楽しみ、創り、発信します。伝統を受け継ぎ、パンクな文化を弾き出します。人材の育成、才能の発掘にも努めます。
今回のコピーは「京都上ル上ル」。東西南北、街中を使って、思い切り、空に向かって上りましょう。
どうぞよろしゅうに。
中村伊知哉

京都市 市長門川大作

「京都映画祭」の志を継承し、平成26年から始まった「京都国際映画祭」も今回で3回目を迎えます。
映画の枠にとらわれず、伝統と革新を融合させたオリジナリティ溢れる企画の数々で、1年目、2年目と着実にステップアップしておられることを私も本当に嬉しく思っています。
開催に尽力しておられる中島貞夫名誉実行委員長、中村伊知哉実行委員長をはじめ、関係者の皆様の御熱意に深く敬意を表します。

京都というまちの魅力を最大限に引き出しながら、伝統工芸や現代アートに新しい命を吹き込み、国内外に広く発信する本映画祭は、多くの人々に愛される文化イベントとして、今後も大きく成長していくことと確信しています。
本市といたしましても、文化庁の京都移転を契機に、文化芸術のより一層の振興に力を尽くすとともに、「文化で日本を元気に!」という強い決意をもって、本映画祭を全力で支援してまいります。「映画もアートもその他もぜんぶ」というテーマの下で、日本に、そして世界に笑顔を届けるこの祭典を、ぜひ一緒に応援してください!
門川大作