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Mr.ロックンロール・内田裕也さんが今年も登場!“裕也節"が炸裂するロックなトークにファンは大喜び!!—映画『共犯者』舞台挨拶

2016年10月15日(土) レポート

10月15日(土)、『京都国際映画祭』映画部門・内田裕也 ロックンロールムービー 2DAYS Vol.3『共犯者』がTOHOシネマズ二条で上映され、舞台挨拶に内田裕也さんが登壇しました。

『京都国際映画祭』では一昨年の第1回より、日本の偉大なロックンローラーにして俳優・内田裕也さんの出演映画を2日に渡って公開する特集上映を行っています。
その第3弾となる今年は、人気漫画家・きうちかずひろさんが監督を務めた1999年公開の作品『共犯者』が登場。
竹中直人さん、小泉今日子さんが凶悪な組織と戦う男女を熱演したハードボイルドアクションの傑作で、裕也さんは2人の命を狙う国籍不明の殺し屋を演じ、その不気味な存在感で注目を浴びました。

MCを務めるザ・プラン9のヤナギブソンの呼び込みで、ロックのスタンダード曲『Rock and Roll Music』にのって登場した裕也さんは、ステッキをギターのように構えていきなりダンス!客席からは手拍子が起こり、まるでライブ会場さながらの雰囲気です。
そんな興奮の中で始まった舞台挨拶では、裕也さんが「2~3人しかいねぇんじゃないかと思ってたけど、たくさん来ていただいてありがとうございます」と会場に詰めかけたファンに感謝を。そのまま『共犯者』の裏話を語る熱いトークへと突入しました。

日本の映画賞を総なめにし、世界中で高い評価を受けた1986年の主演作『コミック雑誌なんかいらない!』をはじめ6本の映画に作り手としても携わり、日本映画界に刺激を与えてきた裕也さんですが、『共犯者』は「オファーをもらって出演した作品」で、演者に徹したといいます。
自らが演じた“謎の殺し屋"の役作りついては「俺の役はよくわかんない役。映画自体が無国籍な作品だったから、俺もところどころで英語をしゃべったりしています。よくわかんない演技を楽しみました」とコメント。
竹中さんがブラジリアンマフィアを演じ、巨大な組織と壮絶なバトルを繰り広げるという桁外れのスケールで展開される本作を「わけがわかんないという人もいたけど、俺は好きだね」と“裕也節"で絶賛しました。

また、「映画をやるときは緊張するんだけど、この役はリラックスして演じられました」とも。
これにヤナギブソンが「裕也さんでも緊張することがあるんですか!」と驚いてみせると、「俺は、実はアガるタイプ」と意外な一面を告白。
「でも、ロックンロールはアガるぐらいじゃないとダメ。ステージに立つときは緊張感を持たないといけないと思ってます」とパフォーマーとしてのポリシーを明かしました。

そんななか、「なにか聞きたいことがあったら…」と突然、客席から質問を募った裕也さん。
大ファンという男性からの質問「日本映画で好きな作品は?」に「やっぱり『仁義なき戦い』シリーズは映画史上に残る名作だと思います」と海外でも評価の高いジャパニーズ・ヤクザ映画の金字塔を挙げました。
さらに「映画はインターナショナルでなければ。最近は日本のアニメ映画が世界を席巻しているけど、すばらしいことだと思います」と話し、“クール・ジャパン"文化について熱弁を振るう一幕も。

この後、ヤナギブソンが「今後の野望はありますか?」と質問をぶつけると、裕也さんのトークはさらにヒートアップ。
「映画ってさ、10年はかかるんだよ。それにめちゃくちゃ金もかかる。映画と選挙はね」と日本の政治への苦言から、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの話題まで、熱い口調でしゃべり続ける裕也さんに、ヤナギブソンも「そろそろ上映が始まるんですけど…」とヒヤヒヤ。ですが、裕也さんの話を生で聞くことができる貴重な機会にファンは大喜びです。

そんな客席の熱気に応え、「本当にうれしいです。これからも健康に気をつけてがんばりたいと思います」と意気込んだ裕也さんは、最後に「ロケンロー!」とポーズを決め、大きな拍手に送られながら会場を後にしました。

なお、“内田裕也 ロックンロールムービー 2DAYS Vol.3"の2日目となる16日(日)は、立誠シネマプロジェクトにて『YUYA WORKS』を上映。
裕也さんが世界各国をトライアスロンのごとく駆け抜ける貴重な映像は必見です!

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